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SMは誰の心にも多少なりともある嗜好だと思います。
内に秘めた想いや欲求を解放できる場としてこのブログを作りました。

おぼろげな記憶を拾い集めて確かな記録に変えるために
このブログを綴っていきたいと考えています。
そして過去のM女性のおもかげを辿りながら自分を見つめたいと思います。

私なりの目指す理想のSMを求めて書き綴っていきたいと思います。
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みなさま、こんにちは。亮です。
いつも続俤陵辱譚にお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

今日は久しぶりの日記で、久しぶりに【SM的読書感想文】です。

本日、ご紹介する本は石田衣良の『娼年』です。
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ちょっと興味があってこの本を読むことになりました。
石田衣良は名前は知っていましたが
これまで興味がなかったので初めて読んでみました。

では、ここからは恒例ですがネタバレあり書評です。


まず最初にあらすじです。

主人公は無気力な20歳の大学生のリョウ。
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていた。
ある日、彼はバイト先のバーに現れた会員制ボーイズクラブのオーナー
御堂静香に誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。
やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、
欲望の不思議に魅せられていく…というお話です。

ちょっと美化してしまっているかもしれませんが
読んだ最初の感想は…
「この主人公のリョウは私と同じで、私自身のようだ」
と感じて、非常に感情移入して読むことが出来ました。

私も20歳の時は無気力な大学生でした。
大学もサボりがちで勉強にも身が入らず、
かといって何かに打ち込むものもなく、
自己中心的で自己主張の強い嫌われもので、
無気力で孤独な大学生活を送っていました。

そんな時に、私はある年上の女性と出会いました。
その女性が私の考え方や価値観を変えてくれたのです。
その出会いがなかったら私の現在は無かったでしょう。

主人公のリョウが静香から言われた言葉が
その当時、私はその女性から言われた言葉に重なり
非常に心に響きました。

「女なんてつまらない」「SEXなんて退屈だ」
というリョウ対して静香は…

「リョウくんは退屈なセックスをそのまま一生続けていくつもり?」
「あなたのいいところは全部、自分の中で閉じている。
一緒にしている相手にも心を開かないし
相手の身体がだすサインを読むゆとりもない」
「ふたりですれば素敵なことを、あなたはいつもひとりでしている。
退屈になるのも無理はないな」

そう言われてリョウはショックを受けます。
恋愛や女性との人間関係が退屈でつまらないと感じていたのは
女性に問題があるにではなくリョウ自身に問題があったことを
初めて認識させられたからです。

そしてリョウは…
「この退屈から抜け出す方法はあるんだろうか…」
と考えます。

これに対して静香は…
「人間は探しているものしか見つけられない」
と答えます。

自分自身が「退屈だ」「つまらない」と思い込んでいるうちは
どんなに目の前に素晴らしいものがあっても
退屈でつまらないとしか感じなくなる。

目の前にある現実を「素晴らしいもの」と受けとるようにすれば
今、退屈でつまらないと感じているものも素晴らしいものだと
感じられるようになる。

何をやっても退屈で無気力なのは他人のせいではなく
自分自身の考え方に原因があることに気づきます。
そして、この退屈で無気力な世界から脱するために
リョウ新しい世界に踏み出そうと考えます。

そんなリョウ静香は更に語りかけます。
「女性やセックスを退屈だなんて思うのはやめなさい」
「あなたがつまらないと見下しているものは、もっと素晴らしいものよ」
「この世界で生きている限り、女性からもセックスからも
逃げることはできない」

仕事も恋愛も、すべて逃げることは出来ない現実なのです。

それを「面倒くさい」と言って現実を直視せず逃げ回ったり
たいした人生経験もないのに、それまでの薄っぺらい経験で
自分がさも深い経験をしてきたように勘違いしている。

その程度の考えや経験で「退屈だ」「面倒だ」と
自分の人生を棒に振るように無為に大切な時間を浪費してしまう。

自分の曇った目のせいで、その素晴らしさ気付くことすらできずに
せっかく目の前にあるチャンスをみすみす見逃してしまう。
そして、負け組のまま底辺から脱出できずに時間が過ぎていく。

それが自分に起因することだと気付くこともない。
他人を呪い嫉妬し不幸な感情を増幅させて
更にネガティブなスパイラルに落ちていく。

若くて無気力なそんな人をよく見かけます。

かつての私もそんなリョウと同じような人間でした。
「きっと自分には何かができるはずだ」
という根拠のない自尊心だけが強くて、
それを認めない周囲が悪い。俺は悪くない。
そう考えていました。

そんな私を変えてくれたのは一人の女性でした。

「亮君、一生嫌われもののままで生きていくつもりなの?。
誰にも愛されない人生なんて悲しいでしょう?」
「自分で自分を変えようと思わなければ変わることは出来ないよ」
彼女はそう言って、服を買ってくれたり食事に連れていってくれたり
私を育ててくれました。

その都度、彼女は…
「買ってあげたりご馳走してあげたりすることは
私が好きでやってることだから遠慮しないでね。
でも、ちゃんと感謝できる男になってね」
「ひねくれたり天の邪鬼になって困らせたりされるよりも
素直になってくれた方が何倍も嬉しいものなのよ」
と丁寧に教え諭してくれました。

それは静香がリョウししていたことほぼ同じことでした。

若かった自分が他人を見下したりひねくれた態度で接したり
「酸っぱいブドウ」のように現実逃避続けている人は
人生を退屈にしたまま、無為に時間を過ごし、
退屈なまま人生を終えてしまうのでしょう。

それよりも、退屈と思わず現実と真摯に向き合って
ポジティブ楽しむ気持ちをもって臨んだ方が
何倍も有意義で価値のある人生を送れるのです。

人生を有意義に過ごすか無為に浪費していくか…。
それは本人の心の持ちようなのだ…と感じた作品でした。

自分の記憶と深く重なる部分があり
感情移入しながら読めた作品でした。

みなさまもゼヒお試しください。




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